快適な温度を保つための断熱材にはどんな種類があるの?
2019年08月12日注文住宅を建てる場合は、快適な温度を保つために、断熱材を設置することが必要です。断熱材は素材だけじゃなく、設置箇所や施工方法、価格などを条件として種類を選択することが大切となります。フェノールフォームは経年劣化しにくいので、外張り断熱の断熱材として使用できます。押出法ポリスチレンフォームはコンクリート基礎に設置でき、グラスウールやセルロースファイバーは壁の中に設置及び充填が可能です。浴室にはヒートショック防止のために硬質ウレタンが効果的となります。
断熱材の中で、押出法ポリスチレンフォームやフェノールフォームはある程度の硬さがあるので、基礎部分を中心に使われます。硬質ウレタンも貼ることが可能なので、利用範囲の多い材料と位置づけられています。設置に当たっては素材だけじゃなく、価格面やグレードも考慮されるのです。グラスウールは従来の断熱では欠かせない材料として広く利用されています。
施工方法は設置型と吹き付けタイプがあり、価格により性能も様々です。設置型は施工が簡単ですが、隙間が生じやすい欠点があります。吹き付けタイプは隙間なく施工できますが、工事手間が大きくなります。工事手間は単価の上昇を意味するので、グレードは高くなるのが一般的です。断熱材は浴室でのヒートショックを防止する意味でも省略はできないので、十分な設置が必要となります。
家を快適な温度に保つために、適切な断熱材が選ばれますが、種類は素材だけでなく厚さや熱貫流率などの性能も関わってきます。選択は専門家に任せるとしても、最低限の希望は伝える必要があります。セルロースファイバーは新聞紙を再利用する自然に優しい材料です。断熱効果も高く、吹き付けのできる施工性の良さから、近年採用が増えている材料として注目です。
住宅でも高い省エネ性能が要求されるようになりましたが、そのためには壁と屋根の断熱が必要です。壁には断熱材が充填される他、その側にボードを貼る方法も増えています。熱を逃がさないためには、断熱材が途中で途切れないことが大切です。材料が途切れる部分から多くの熱が逃げてしまい、他の部分が無駄になってしまいます。省エネ効果を高めるためには、切れ目のない施工が必要なのです。選択には素材だけでなく、施工方法や環境への優しさも配慮が必要となります。良い材料は熱貫流率が低く、熱を通しにくい性質がありますが、良い材料ほど工事費が高額となる傾向にあります。