注文住宅の間取り決めをするなら重視したいポイント
2019年07月08日
注文住宅では間取りを重視しなければなりません。間取りのポイントは、家事動線や窓の配置だけでなく、自室や収納スペースの位置なども決める必要があります。水回りは排水音の解消や配管設備の合理化のための、一ヶ所に集めるのも大切なことです。住宅の間取りに画一的な正解は無く、その家庭の実情に応じた平面にするのが適切です。そのためには自らの生活スタイルを良く知り、間取りに反映させることが必要となります。
家事動線は効率的なことが望まれますが、一戸建て住宅の規模ではあまり気にする必要はありません。平面的に離れていても、実際の距離は短いものです。家事動線は気にせずに、つくりたいスペースを計画に盛り込むことが大切となります。住宅は定まった土地があり、土地に合わせた計画が必要です。それぞれの部屋は目的に応じて適切な方角に配置することが大切で、必要な面積も確保しなければなりません。家事動線よりも重視しなければならないことはたくさんあります。
注文住宅で水回りを一ヶ所に集めることは、配管設備の効率化の面から効果的です。排水音を聞こえなくする意味からも、水回りを一ヶ所に集める工夫が必要です。そのことにより維持管理が楽になるだけでなく、建築費の面からも節約になる利点が生じます。水回りは居間や寝室から使いやすい配置が便利です。特にトイレは高齢になってからも無理なく利用できる位置にすることが大切なのです。
間取りでは家族が集まる居間を中心に計画することが必要ですが、施主の自室も設けたいものです。家族全員に個室は必要ない場合もありますが、それぞれに自由にできるスペースがあると便利です。施主の自室を設置する場合は、窓の配置は2方向が理想的です。個室を最小限に抑えることで、家族が集う居間を充実させることができます。将来家族に介護の必要が生じた場合に便利なように、1階に独立した個室を設けることは効果的です。
収納スペースはまとめる方法と、細かく分散する方法があります。納戸を設けることで、家の中の片づけが効率的に行うことが可能となるはずです。住宅の計画では隙間となるスペースができますが、収納スペースとして利用することで、無駄の無い空間利用が可能となります。階段の下部や廊下の一部などは掃除用具等の収納に適した空間に活用できるのです。吹き抜けは家の一体感を高める効果がありますが、暖冷房の効率を落とすデメリットも生じるので、設置は慎重にする必要があります。