注文住宅を建てるときの予算はどう決める?
2019年06月21日
注文住宅を建てる場合は、初めに予算を決める必要があります。将来を念頭にライフプランを立て、年収の25%以下となる年間返済額を設定し、住宅ローンの借入額を仮定します。借入額に頭金を足したものが総予算となり、建築費と諸費用を賄います。住宅ローンは長期返済のため、その間に起きる事態のシミュレーションが最も大切となるのです。
年収に対して住宅ローンの年間返済額が占める割合を返済負担率と言い、年収の25%以下にすることが望まれます。すなわち、年収により、最大限借りられる住宅ローンの総額がわかりますが、その全てを実際に借りる必要はありません。ライフプランを把握した上で、年収と借入額から返済額をシミュレーションすると、生活にどの程度余裕が生まれるかがわかります。注文住宅のローンは長期返済となるのが一般的なので、その期間のライフプランをしっかり把握し、生活に無理の無い返済計画をたてる必要があるのです。
頭金は将来の返済を楽にしてくれます。頭金は多いに越したことはありませんが、生活が圧迫される事態は避けなければなりません。生活費のシミュレーションにより生活資金と返済額のバランスを取ることが大切で、むやみに頭金を増やすのは危険です。頭金は生活に無理の無い範囲で多く用意するのが本来のあり方となります。
無理の無い返済ができる範囲で住宅ローンの設定をした場合は、目的とする建物を借入金と頭金の範囲内で抑える必要があります。シミュレーションで目的とする建物が建つかどうかが実行の分かれ目となるのです。用意できる資金で目的の建物が手に入らない場合は、計画を先延ばしするなどの判断が求められます。計画を延ばすことで頭金を増やせば、より多い資金をすることも可能となります。注文住宅では無理な資金計画をすることは禁物なのです。
注文住宅の予算は見積もり段階で予定を上回ることも発生します。その場合の解決策として、見積りに合わせて借入金を増やすか、建物を節約して建築費を減らすかの方法が考えられます。基本的には予定した借入金の額は変更せずに、建物の規模や仕様を変更して予算を抑える方法が適切です。そこで無理をして借入金を増やすと、将来の生活に支障をきたしてしまいます。建築費は根拠無く値引きされないものですが、面積や仕様を変更することで、減らすことが可能となります。注文住宅では見積り金額を絶対視せず、計画の変更で予算を抑えることも必要です。